干し大根・切干し大根

干し大根・切干し大根の製法

干し大根 切干し大根
白首大根植え付け風景 青首大根植え付け風景

10月になると、白首大根の種子を播種し、約80日間後に収穫された大根は白くて美しい白首大根です。

加工用として作られた品種ですが、生食でも非常に美味しいと言われています。

10月になると青首大根の種子を播種します。
白首大根洗浄風景 青首大根カット風景

収穫後、大根の洗浄作業を行い、選別して規格ごとにわけて結束していきます。

結束後、乾燥してから大根やぐらに1束ずつ丁寧に棚がけしていきます。

収穫後、洗浄してからスライサーでカットしていきます。細かくカットされた千切り状の大根は色が美しく透き通った白さが目立ちます。
大根やぐら 天日干し

隙間なく棚がけされた干し大根は美しく、田野町の風物詩である。

常に温度管理や天気の把握をしておかなければならない、厳しい管理の中、約10日~15日間乾燥させていきます。

先程カットされた大根は、からっとした天気の寒風が吹く日を選び、丸1日~2日間乾燥していきます。
干し大根販売風景 松﨑商店 切干し大根商品

干し上がった大根は、水分が糖分に変化し、非常に甘味のある干し大根へとなります。

当店「みちくさ」では即日完売の人気商品です。

切干し大根は、お漬物やお煮付けなど地元ならではの食べ方で愛されている商品です。

切干し大根は当店で1年間取り扱っている商品です。

大根櫓(だいこんやぐら)

大根櫓下段組み立て

11月上旬頃になると大根櫓の組み立て作業に入ります。

冬のシーズンは強い風を受けますので、強風に負けない頑丈な大根櫓を組み立てていきます。

平均的な大きさは高さ約8メートル、長さは50メートルほどで棚数は10段前後になります。

大根櫓に使用する竹は、約3年ほど使用するそうです。

全部で約200本近くの竹を使用しますが全て手作業で組み立てを行っていきますので、非常にたくましい農家さんばかりで全長5メートルはある竹を1人で担いで運ぶすがたには脱帽でした・・・。

一本一本丁寧に結び付け強風に負けない強い櫓を組立て、大根干しの12月を待ちます。

大根櫓結び目
大根櫓上段組み立て

組立ても終盤にさしかかり、大根櫓の形がぼんやりと見えてきました。

田野町の青空と強風が吹く中、大根櫓を組み立てる農家さんの姿は美しく、時間を忘れて眺めたくなります。

私も写真を収めながらぼんやりと眺めてしまいましたが(^u^)

こうして完成した大根櫓は12月上旬から始まる干し大根のシーズンになると、約10日~15日間干し上げる事で、お漬物の原料となる干し大根となります。

干し大根のシーズンとなる種子の播種から干し上げの期間まで、隠された農家さんの苦労と努力がつまった干し大根なのです。

私達は、農家さんの取り組みと、干し大根ができるまでの様々なドラマをみなさんに伝えていこうと思います。

大根櫓完成風景

宮崎県の「干し大根・切干し大根」

宮崎県田野町は漬物原料となる干し大根の中心的な産地!それでは干し大根がどのように作られているのでしょうか?

 

田野町が漬物大根の原料となる干し大根の一大産地となった理由は、恵まれた気候により、生大根を干し上げる理想的な条件に見事に合致しているからです。

その理由として、3つの条件があげられます。

 

1つ目に、近隣に鰐塚山があることです。大根を乾燥するのに重要とされる寒風がこの鰐塚山から吹き下ろされ、生の大根が乾燥しやすくなっています。

鰐塚山上空からの写真

≪ 鰐塚山上空からの写真 ≫

鰐塚山写真

≪ 鰐塚山写真 ≫

2つ目に、冬でも雨が少ないことです。乾燥されている大根の一番の大敵は雨により水分を吸収する事で大根の表面が腐敗しあまずれをおこしてしまいます。

時折、雨が降る時はシートを全面にかぶせ、雨に濡れるのを防ぎます。

 

※あまずれとは、黒く変色し大根が腐敗する事。

3つ目に、干し大根を干し上げる適温の0度~15度に限りなく近いという事です。

温かい気候の宮崎ですが、暑すぎずまた寒すぎない気温がこの干し大根を干し上げるポイントとなり、もしこの温度を下回った場合、大根櫓の下でストーブを焚く事で温度を一定に保ち、干し大根が凍結することを防ぎます。

また、温度が上がりすぎた場合、干し大根が乾く条件に満たされず、干しあがることはできなくなります。